グリーン周りのアプローチショットを確実に寄せるための方法として、多くのゴルファーに支持されているのが「12の法則」です。
この法則を使えば、キャリーとランの比率に基づいて最適なクラブ選びができ、距離感の精度が大幅に向上します。
12の法則の基本:12からクラブの番手を引く
「12の法則」は以下のシンプルな計算式を基本としています。
12 − クラブの番手 = キャリー:ラン比の“ラン”の部分
たとえば9番アイアンを使用する場合は「12 − 9 = 3」となり、
キャリー1:ラン3の比率で転がるという目安になります。
クラブ別 キャリーとランの比率一覧
クラブ | 計算式 | キャリー:ラン比 |
---|---|---|
SW(サンドウェッジ) | 12 − 11 = 1 | 1:1 |
AW(アプローチウェッジ) | 12 − 10 = 2 | 1:2 |
9番アイアン | 12 − 9 = 3 | 1:3 |
8番アイアン | 12 − 8 = 4 | 1:4 |
7番アイアン | 12 − 7 = 5 | 1:5 |
実践例:落とし所からクラブ選択を逆算する
たとえば、グリーンエッジまでの距離が2歩、エッジからピンまでの距離が4歩だったとします。これは「キャリー:ラン = 2:4 = 1:2」という比率になるため、12 − 10 = 2 → 10番相当のクラブ(PWやAWなど)を選びます。
12の法則を使うメリット
- 距離感が安定しやすい
- 状況に応じてクラブ選択がしやすくなる
- キャリーとランの比率を明確にすることで、ミスが減る
注意点・補足
- 地面の硬さや芝の状態によって、ランの伸び方が変わる
- 風の強さも考慮して打つ必要がある
- クラブによってロフトや重心位置に差があるため、実際の転がりを自分で確認しておく
まとめ
「12の法則」は、シンプルながらも効果的なアプローチ戦略です。
落とし所とランの距離を可視化できれば、どのクラブを使うべきかが明確になります。
日頃の練習やラウンドで試して、自分なりの精度を磨いていきましょう。